こんにちは。ハッピーイングリッシュハウスの代表です。
「幼児期の英語習得」について、私の実体験と教育現場からの視点を交えてお話しします。
日本の英語教育で話せるようになった人は少ない？
私が学生の頃、日本の英語教育は中学校から始まりましたが、２０２０年からは小学3年生から英語の授業（外国語活動）が始まるようになりました。これまでの文法学習と読み書き中心の英語教育から「聞く・話す」にも時間を割くよう変更されましたが、教育の現場では課題が多く、英語を「聞く・話す」ようになるには、まだまだ充分とは言えないというのが多くの識者や現場の教員の意見です。
私自身、日本の英語教育システムのもとで英語を勉強してきて、英語の成績は悪くなかったと思いますが、英語を話すことができるようにはなりませんでした。私の友人たちも同様で、いくら単語を覚え、長文読解ができても、「聞く・話す」は身についていなかったのです。
読み書きができても、話せない
英語スクールの中には「記憶に定着しやすいから」という理由で、読み書き中心のカリキュラムを組んでいるところもあります。たしかにリーディングスキルは一度身につけると衰えにくいのも事実です。英語から長年離れていても、ある程度英文を読むことはできます。
でも、肝心の「話す」「聞く」ができなければ、英語を実際に使う場面で困ってしまいますよね。
英語が話せるようになる人の共通点とは？
私の周囲で英語が話せるようになった人たちには、共通点がありました。それは「英語漬け＝イマージョン環境」に身を置いていたということ。帰国子女や語学留学経験者は、毎日英語を聞いて、英語で話すという生活をしていたのです。そして、そうした人たちが現在、英語教室やインターナショナルスクールの先生になっていることも多いですね。
イマージョンは、日本でもできる！
「海外に住まないとイマージョンはできない」と思っていませんか？実は、日本国内でもイマージョン環境は作れます。
たとえば、ハッピーイングリッシュハウスは、園内で日本語を一切使わない「完全英語環境」です。また、ご家庭でも英語のアニメや動画を毎日視聴するだけでも、十分イマージョン効果があります。日本語を話す外国人YouTuberの多くも、日本語の文法書ではなく、アニメやドラマで日本語にどっぷり浸かって覚えたという方が多いですよね。それが言語習得の自然な流れなんです。
幼児期は言語習得のゴールデンタイム
幼児期は、言語を習得する「黄金期」と呼ばれています。耳から入る音の吸収が早く、リズムやイントネーションも自然に身につけられます。この時期に、英語のシャワーをたっぷり浴びることで、英語の「感覚」が育ちます。特に、スピーキングやリスニングの基礎は幼児期にこそ最も伸ばしやすいのです。ハッピーでは、2歳から6歳の子どもたちが、まるで海外で生活しているような完全英語環境の中で日々過ごしています。
英語の幼稚園卒園後も「英語を話す環境」を続けてほしい
注意したいのは、スピーキング力は「使わないと忘れてしまう」という点です。実際、幼少期に海外で生活していた帰国子女の多くが、日本に帰って英語を使わない生活を続けると、数年で話せなくなってしまうこともあります。そのため、ハッピー卒園後もぜひ、英語に触れ続けられる環境を工夫してあげてください。
・会話中心の英語教室に通う
・おうちで英語動画を観る
・英語で会話する習慣をつくる
こうした工夫を通じて、子どもたちの「話せる英語力」をキープしていくことができます。
最後に
日本の学校教育は、読み書きに強く、基礎文法力はしっかり身につきます。ですので、幼児期〜小学生低学年までは「話す」「聞く」に特化した環境でバランスをとることが、今後の英語力を大きく左右するポイントになります。英語を「使える」力として身につけるために、幼児期からのイマージョン環境を意識してみてはいかがでしょうか？